もの忘れ外来(東儀医師外来)・認知症相談(完全予約制)

もの忘れ外来の対象となる方

もの忘れが気になる方、認知症の方(若年性も含む)、認知症による問題行動のある方、老年期うつ病、老年期精神病(幻覚・妄想)等の高齢者の方を対象としております。介護保険の主治医意見書や成年後見に関する書類作成にもご対応いたします。

* 依存症や児童思春期の精神疾患につきましては専門外となりますためご対応しかねます。

診察の流れ

予約

お電話にてご予約ください。

03-6913-5644(外来受付専用番号)

受付時間 月 〜 土 9:00 〜 18:00(日・祝日は除く)

 

初回診察

心配なこと、困っていることなどについてお伺いして、診察を行います。
また、初診の方は問診票を記入していただく必要がありますので、お時間に余裕をもってお越しください。

問診票はこちらからダウンロードすることもできます。事前に記入してご持参いただくとよりスムーズです。

問診票をダウンロードする。

 

治療

初診の結果、ご本人の希望などをお伺いして、治療方針を決定いたします。

担当医師

東儀瑞穂(とうぎみずほ)医師

専門

精神科(老年精神科医)

略歴

平成12年 岩手医科大学医学部卒業
平成12年 東京都立松沢病院精神科研修医
平成14年 東京都立中部総合精神保健福祉センター高齢者精神医療相談班
平成16年 東京都立松沢病院精神科医員
平成26年 医療法人社団洪庵会いぐさクリニック勤務

資格

日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医
日本老年精神医学会認定専門医
精神保健指定医

ご挨拶

こんにちは。もの忘れ外来を担当しております東儀瑞穂と申します。

私は下井草の近くで生まれ、地元のひこばえ幼稚園を卒園後、小学校の途中から大学卒業まで岩手県盛岡市で暮らしていました。家の周りは田んぼで、学校の行き帰りには農作業をする近所の農家のおじいちゃん、おばあちゃんの姿がありました。私はこのおじいちゃん、おばあちゃんと話をするのが好きで、寄り道をしてはいろいろな話をしていました。いつしか老年精神医学の道に入ったのも、自然の流れかもしれません。今でも患者さんとの雑談が好きで、その会話から患者さんが笑顔になれるように常に心がけています。どんなに認知症が進行して発語が少なくなっても、こちらの声かけに対して思いがけない一言が聞かれたり、思いがけない表情や反応をされることがあります。そういったことは些細な内容でも診療録に書き留めるようにしています。精一杯反応してくださったことへの敬意の気持ちです。

認知症は、予防はもちろん大事ですが、治そうと頑張るのではなく、ご本人が「楽しい」「安心」「幸せ」と感じる瞬間をいかに増やすかを考えることが最も大事だと考えています。これは薬物療法よりも優先されるべきことです。

2014年からいぐさクリニックに勤務し、患者さんやご家族、施設スタッフからたくさんのことを学ばせていただきました。まだまだ微力ではありますが、これからも日々の出会いを大切に、診療に従事してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

治療方針

外来スケジュール

診察日 毎月2回(火曜日)
診察時間 9:30 〜 12:30

* 完全予約制です。
診察時間は都合により変更になる場合がありますので、診察のご予約についてはお電話にてお問い合わせください。

【軽度認知機能障害スクリーニング外来のご案内】 

 「認知症」は物忘れや理解力の低下などを引き起こす病気の総称であり、その原因は様々です。認知症の原因として最も多いのはアルツハイマー型認知症で、認知症の原因疾患の半分以上をしめます。アルツハイマー型認知症では、発症する20年前からアミロイドβ他のパクの脳への蓄積がはじまると言われています。そのままにしておくとやがて神経細胞が障害され、徐々に認知機能低下がみられます(軽度認知機能障害)。さらに進むと、日常生活に支障がでてきます(認知症)。 

 2022年9月にエーザイは抗アミロイドβプロトフィル抗体「レカネマブ」の臨床試験で27%の症状悪化抑制を示したことを発表しました。「レカネマブ」は、アルツハイマーの原因とされているアミロイドβタンパクを排除することで、認知症の進行を抑制する薬であり、すでに障害されている神経を元に戻す薬ではありません。したがって、もし「レカネマブ」が承認されたとしても、対象となるのは認知症の前段階にある方となる可能性があります。早ければ2023年に承認されるかもしれない「レカネマブ」は、まだまだ懸念事項はありますが、認知症の医療において大きな一歩であることは間違いなく、また、これまで以上に認知症の早期発見は意義のあることになるでしょう。 

 そこで当クリニックでは軽度認知障害スクリーニング外来を開設し、アルツハイマー型認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)のスクリーニング検査とApoE遺伝子検査を導入することにしました。 

*保険外診療となります。 

*明らかな認知症の症状がある方は下記の「もの忘れ外来(保険診療)」の受診をおすすめします。 

*スクリーニング検査自体は採血検査(約5cc)ですが、採血実施日と実施後3~4週間後の2回、専門医による問診及び結果説明があります。 

*検査および専門医の診察の結果、より詳細な検査が必要と判断した場合は画像検査をおすすめする場合があります(保険診療)。 

*何らかの原因で検査エラーとなった場合は再度採血が必要なことがあります。その場合、追加料金はかかりません。 

*御本人の同意が必要です。 


検査費用

  • MCIスクリーニング検査プラス 22,000円(税込)
  • ApoE遺伝子検査 16,500円(税込)
  • 上記2種実施セット 38,000円(税込)

MCIスクリーニング検査プラス 軽度認知障害(MCI)を早期発見する血液検査 (premedica.co.jp) 
 認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症は、発症の約20年前から脳内にアミロイドベータペプチドがたまりはじめます。この検査では、アミロイドベータペプチドを排除する機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、アルツハイマー病の前段階である「軽度認知障害(MCI)」のリスクを判定します。40歳代の方からおすすめしています。 

ApoE遺伝子検査 | 株式会社プリメディカ (premedica.co.jp) 
 アミロイドベータペプチドの蓄積や凝集にかかわる物質のひとつがアポリポタンパクEです。それを司るAPOE遺伝子の型を血液検査で調べ、アルツハイマー型認知症リスクを知り予防につなげます。尚、遺伝子検査は一度しておけば一生変わることはありませんので、繰り返し検査する必要はありません。20歳代以上の方におすすめします。 

【もの忘れ外来のご案内】 

対象となる方 

 当院のもの忘れ外来は「もの忘れ」だけでなく、高齢者の軽い睡眠障害から抑うつ症状・不安神経症・幻覚・妄想等、高齢者のメンタル疾患に幅広く対応しています。若年性認知症の場合はもの忘れが目立たず行動障害や抑うつ症状ではじまる場合もありますので、年齢にかかわらず認知症を疑ったら気軽に受診していただければと思います。 

診療内容 

 これまでの生活歴や既往歴(これまでの身体的、精神的なご病気についての治療歴)、教育歴、服薬歴(要おくすり手帳)、現在の生活環境等をお聞きします。 

 その後、必要に応じて採血検査や頭部画像診断を行います。画像診断はお近くのメディカルスキャニング(高円寺、中野、練馬高野台、富士見台、新宿等)をご紹介します。早ければ当日受けられます。)。他院で検査済みの場合はご持参いただけると助かります。 

 検査・診察の結果、薬物療法の必要性や今後の対応等を説明します。認知症の薬を積極的に処方することはしておりません。病状(うつ症状や妄想などの精神症状が強い場合など)によっては薬(抗うつ薬や抗精神病薬)が絶対に必要だと言い切れることがあります。薬をのむことによる「良いこと」「悪いこと」を総合的に考え、良いことのほうが多いだろうと考えられる場合は内服をおすすめします。ご家族の理解と協力が不可欠なので、ご不安な点はお尋ねください。高齢者には少しずつ量を増やしていく方法をとるため魔法のように効くわけではありませんが、焦らず、じっくりと見守ることが大切です。 

 尚、当院には心理士やカウンセラーはおらず、いわゆる「カウンセリング」は行っておりません。通常の診療時間内での診療となることをご了承願います。 

 ご本人が何らかの理由で連れて来られない場合は下記の家族相談外来をご利用ください。 

【家族相談外来】 

 ご本人が「病院には行きたくない」「行っても仕方がない」等拒否的・妄想的で病院に連れて来られないご家庭のために、家族相談外来を設定しております。自費となり、またお薬も処方できないことをご了承願います。精神科的医療が必要な状態かどうか、必要であればどのように介入していくかを一緒に考えていきます。 

  • 30分 5,500円(税込) 

(以下は導入未定のため参考) 

Prodrome-AD(アルツハイマー型認知症発症リスク検査) | 株式会社プリメディカ (premedica.co.jp) 

 アルツハイマー型認知症の方では、プラズマノーゲンが有意に減少していることが確認されています。プラズマローゲンの血中濃度からアルツハイマー型認知症の発症リスクを三段階でリスクを評価します。40歳以上の方が対象となります。 

LOX-index®(ロックス・インデックス)検査 | 株式会社プリメディカ (premedica.co.jp) 

 動脈硬化の原因物質である変形LDLと結合するタンパク質(LOX-1)を血液検査で測定します。脳梗塞、心筋梗塞のリスクが分かります。

セカンドオピニオン(自費診療)について

当院のもの忘れ外来では、セカンドオピニオンとして、診療を伴わないご相談もお受けしております。
* 完全予約制です
* セカンドオピニオンは自費診療となりますので、
1回あたり30分、5,000円をご相談料としていただいております。

よくあるご質問

Q.初回の診察料はいくらかかるのでしょうか?
A.診察の内容によって異なりますので、予約の際におたずねください

Q.紹介状は必要でしょうか。
A.必須ではございませんが、紹介状がある場合はお持ちください

 

「もの忘れ外来」についてのご予約・お問い合わせは、
外来受付専用番号(03-6913-5644)までお電話ください。